かねてから納得のいかない存在がある。
おみくじ。 である。
いや、正確にはおみくじのある部分が解せないだけだが・・・。
とんだ季節はずれの題材で申し訳ないが、ふと思いだしたので、ここに記しておこう。
周知の通り、おみくじは万人の吉凶を支配するヒーローである。活動期間は正月限定であるという点で、3分しか戦えないウルトラマンに近い。
日本国民は自己の信仰になど見向きもせず、こぞってお目当ての神社へ馳せ参じ、むさぼるようにおみくじを引く。普段は占いなど信用しないという者も、このときばかりはなんやかんやで少しばかりの期待・不安を胸に抱いているはずである。
そう、おみくじを引くことは、年が明けて一番はじめにドキドキするイベントだといっても過言ではない。
そんな大事な催しなのに、無垢な人民の期待と不安を踏みにじるような、許されざる結果を見せつけられることがある!
私は原告としてその唾棄すべき存在を告発し、世の皆様に審判を願いたいと思うものである。
被告はほかでもない、「吉」である。
こいつは、おみくじの結果としては排除されなければならぬ!
経験のある方は思い出してみてほしい。
「吉」を引き当ててしまったときのことを。
そのとき、いったいどんな反応をしただろうか。
おそらく
「吉、かぁ…。」
ぐらいのものだろう。
大吉ならば「よっしゃー!」、凶ならば「最悪やー」、小吉や末吉であっても「微妙!」くらいの感想をこぼすことはできる。
しかし「吉」だとそうはいかない。なぜならば、度合いがよくわからないからだ!
みなさん!よく考えてみてほしい!
「大吉」も「中吉」も「小吉」も「末吉」も、すべて、「吉」を分類したものだ!
それなのに「吉」って言われても!
そんな、全体的な感じのやつに出てこられても!
ということなのだ。
たとえば、戦隊もの。
「赤レンジャー」「青レンジャー」「桃レンジャー」「黄レンジャー」などなど、おのおののレンジャーががんばって個性を見せているなかに、すずしい顔をして「レンジャー」という奴が混じってたら。
ちびっこたちはどう思うだろう。
ちびっこ「あいつ、何? 色、何? なんなん? キモっ。 チャンネル変えよ。 ニュースにしよ。鳩山政権における閣僚の動向について勉強しよ。」
たとえば、大家族。
「一郎」「二郎」「三郎」などなど、兄弟たちが自らのポジショニングを名であらわすなかに、気持ち悪い顔をして「郎」という者が居座っていたら。
ご近所さんはどう思うだろう。
田中さん「あれ、伊藤さんとこの、郎君とちがう? あの子、なんかわけありの子ちゃうかっていう噂やけど。ほら、隠し子とか、拾い子とか………あら郎君、こんにちは。……・…見た?いま。やっぱり顔立ちもご両親には似てへんしねえ…気持ち悪い顔して…」
これらと同じ悲劇が、おみくじ業界において起こっているということなのだ。
調べてみると、「吉」の位置づけは基本的には、「小吉」よりは悪く「末吉」よりは良い、らしい。
「小吉」より「吉」が悪いって、イメージとあってなくないか?それならそれで、「吉」じゃなくて「小小吉」なり「大末吉」なり「ブービー吉」なり、適した言い方があるはずだ。
だから僕はさらに言おう。
「大凶」がある神社ならば、「凶」も、「小凶」と言いましょうよ。
「凶サイドには凶と大凶しかないからいいじゃないか」と言う意見はやめていただこう。もっと先を見なければ。今のうちにちゃんとしていかないと、のちのち凶の種類が増えてきたときに痛い目を見る。
私の告発は以上である。
手厳しいことばかり書いたようだが、それもこれも私がおみくじを愛していることの裏返し。
私の提示した点が改善され、今後のおみくじ界がより発展することを願ってやまない。
そしてなにより、冒頭の「おみくじ=ウルトラマン」の例えは絶対にいらなかったと悔やんでやまない。
10月16日。 ソフランのCMでよく聞くけど、「デオドラント」ってなんやねん。
おみくじ。 である。
いや、正確にはおみくじのある部分が解せないだけだが・・・。
とんだ季節はずれの題材で申し訳ないが、ふと思いだしたので、ここに記しておこう。
周知の通り、おみくじは万人の吉凶を支配するヒーローである。活動期間は正月限定であるという点で、3分しか戦えないウルトラマンに近い。
日本国民は自己の信仰になど見向きもせず、こぞってお目当ての神社へ馳せ参じ、むさぼるようにおみくじを引く。普段は占いなど信用しないという者も、このときばかりはなんやかんやで少しばかりの期待・不安を胸に抱いているはずである。
そう、おみくじを引くことは、年が明けて一番はじめにドキドキするイベントだといっても過言ではない。
そんな大事な催しなのに、無垢な人民の期待と不安を踏みにじるような、許されざる結果を見せつけられることがある!
私は原告としてその唾棄すべき存在を告発し、世の皆様に審判を願いたいと思うものである。
被告はほかでもない、「吉」である。
こいつは、おみくじの結果としては排除されなければならぬ!
経験のある方は思い出してみてほしい。
「吉」を引き当ててしまったときのことを。
そのとき、いったいどんな反応をしただろうか。
おそらく
「吉、かぁ…。」
ぐらいのものだろう。
大吉ならば「よっしゃー!」、凶ならば「最悪やー」、小吉や末吉であっても「微妙!」くらいの感想をこぼすことはできる。
しかし「吉」だとそうはいかない。なぜならば、度合いがよくわからないからだ!
みなさん!よく考えてみてほしい!
「大吉」も「中吉」も「小吉」も「末吉」も、すべて、「吉」を分類したものだ!
それなのに「吉」って言われても!
そんな、全体的な感じのやつに出てこられても!
ということなのだ。
たとえば、戦隊もの。
「赤レンジャー」「青レンジャー」「桃レンジャー」「黄レンジャー」などなど、おのおののレンジャーががんばって個性を見せているなかに、すずしい顔をして「レンジャー」という奴が混じってたら。
ちびっこたちはどう思うだろう。
ちびっこ「あいつ、何? 色、何? なんなん? キモっ。 チャンネル変えよ。 ニュースにしよ。鳩山政権における閣僚の動向について勉強しよ。」
たとえば、大家族。
「一郎」「二郎」「三郎」などなど、兄弟たちが自らのポジショニングを名であらわすなかに、気持ち悪い顔をして「郎」という者が居座っていたら。
ご近所さんはどう思うだろう。
田中さん「あれ、伊藤さんとこの、郎君とちがう? あの子、なんかわけありの子ちゃうかっていう噂やけど。ほら、隠し子とか、拾い子とか………あら郎君、こんにちは。……・…見た?いま。やっぱり顔立ちもご両親には似てへんしねえ…気持ち悪い顔して…」
これらと同じ悲劇が、おみくじ業界において起こっているということなのだ。
調べてみると、「吉」の位置づけは基本的には、「小吉」よりは悪く「末吉」よりは良い、らしい。
「小吉」より「吉」が悪いって、イメージとあってなくないか?それならそれで、「吉」じゃなくて「小小吉」なり「大末吉」なり「ブービー吉」なり、適した言い方があるはずだ。
だから僕はさらに言おう。
「大凶」がある神社ならば、「凶」も、「小凶」と言いましょうよ。
「凶サイドには凶と大凶しかないからいいじゃないか」と言う意見はやめていただこう。もっと先を見なければ。今のうちにちゃんとしていかないと、のちのち凶の種類が増えてきたときに痛い目を見る。
私の告発は以上である。
手厳しいことばかり書いたようだが、それもこれも私がおみくじを愛していることの裏返し。
私の提示した点が改善され、今後のおみくじ界がより発展することを願ってやまない。
そしてなにより、冒頭の「おみくじ=ウルトラマン」の例えは絶対にいらなかったと悔やんでやまない。
10月16日。 ソフランのCMでよく聞くけど、「デオドラント」ってなんやねん。
友人に勧められて見てみた作品。
これは見て良かった。
主人公は3人の兄弟だが、その3人がそれぞれに良い面・悪い面を持ってるのが良い!
ちょっと険悪なムードの時には、他人のするささいなことがいちいち鼻につく。そういうデリケートな雰囲気がよく伝わってきてくすぐられた。
個人的に好きだったやりとり。
食堂車で兄貴に「おまえはクッキーだな」と言われたピーターが「勝手にメニューを決めるな」と憤慨し、あらためて自分で「クッキー」と注文するとこ。
"結局クッキーなんやんけ"と思うけど、そういうことじゃないねんっていうこの絶妙な感じ。すごい好き。
あと、映画作りというか脚本作りの中では当たり前のことだけど、感情とか関係性の変化を象徴物であらわすことがいかに有用か。いまさらながら改めて認識。
鞄とかベルトとかパスポートとか。それがどう扱われるかで3人の胸中が視覚的によくわかる。
回想シーンの、葬儀の直前に修理工場に車を取りに行くシーンだけは、ピーターがなぜそんなに車を早く取り戻したいのかよくわからなかった(僕の見落としかも)けど、基本的には文句をつけるところはない映画かなと思いました。
本編の前のshort filmにでてくる女はどこかで見たことあるなーと思ったけど、ナタリー・ポートマンか。「レオン」の頃から15年くらい経つけど、醸し出すムードは変わってないですね。
10月9日。 年末にまた舞台をする予定です。そういうわけで「てきとうコント」はしばし休載します。
これは見て良かった。
主人公は3人の兄弟だが、その3人がそれぞれに良い面・悪い面を持ってるのが良い!
ちょっと険悪なムードの時には、他人のするささいなことがいちいち鼻につく。そういうデリケートな雰囲気がよく伝わってきてくすぐられた。
個人的に好きだったやりとり。
食堂車で兄貴に「おまえはクッキーだな」と言われたピーターが「勝手にメニューを決めるな」と憤慨し、あらためて自分で「クッキー」と注文するとこ。
"結局クッキーなんやんけ"と思うけど、そういうことじゃないねんっていうこの絶妙な感じ。すごい好き。
あと、映画作りというか脚本作りの中では当たり前のことだけど、感情とか関係性の変化を象徴物であらわすことがいかに有用か。いまさらながら改めて認識。
鞄とかベルトとかパスポートとか。それがどう扱われるかで3人の胸中が視覚的によくわかる。
回想シーンの、葬儀の直前に修理工場に車を取りに行くシーンだけは、ピーターがなぜそんなに車を早く取り戻したいのかよくわからなかった(僕の見落としかも)けど、基本的には文句をつけるところはない映画かなと思いました。
本編の前のshort filmにでてくる女はどこかで見たことあるなーと思ったけど、ナタリー・ポートマンか。「レオン」の頃から15年くらい経つけど、醸し出すムードは変わってないですね。
10月9日。 年末にまた舞台をする予定です。そういうわけで「てきとうコント」はしばし休載します。
友達に指摘されました。前回の竜宮城コントで「時間の流れが速い」と書きましたが、「遅い」の間違いですね。それか「速く感じる」ということですね。むずい!頭悪かったです。失敬。
玉手箱を開けておじいさんになってしまった浦島太郎。
納得がいかず、ふたたび砂浜にいた亀に乗って竜宮城にやってきた。
浦島「どういうことやねんお前こら!」
乙姫「どうされましたか?」
浦島「おまえがわしに渡した箱開けたら、なんや煙出てきて、こんなじじいなってもうたやんけボケ!」
乙姫「お客様落ち着いてください、いったんお座りになられて…」
浦島「やかましわ!説明せえ言うとんねんどういうことか!」
乙姫「ええと、当店舗の商品に関して、なにか不都合な点があったということでしょうか?」
浦島「店舗て。いやいや、不都合もなにも、煙ぶわーっ出てきてじじいなってもうた言うとんねん!」
乙姫「恐れ入りますが、その商品はいまお手元にございますでしょうか?」
浦島「そのマニュアルみたいな言い方腹立つなあ…、これや!(玉手箱を渡す)」
乙姫「ありがとうございます。あとレシートもお見せいただきたいんですが…」
浦島「もらってへん!買ったわけちゃうねん」
乙姫「(箱をチェックする)この箱でしたら、どのお客様にも、冷凍した新鮮な海の幸をお入れして、お持ち帰りいただいているはずなんですけれども…」
浦島「嘘つけや…じゃああの煙はなんやってん!」
乙姫「考えられます可能性としては、ドライアイスかと…」
浦島「そんなわけないやろ!なんでドライアイスの煙でじじいにならなあかんねん。ちゃんと説明せえや!」
乙姫「お客様、もう少しお声をやわらげていただいてよろしいでしょうか?他のお客様のご迷惑となりますので…」
浦島「知らんがなそんなもん!」
乙姫「奥でお食事中の桃太郎様にご迷惑がかかりますので…」
浦島「桃太郎きたらあかんやろ!昔話がリンクしてもうてる!」
乙姫「竜宮城経由で鬼ヶ島へ…」
浦島「ややこしいややこしい。そんなんええねん。はよ説明せえって。」
乙姫「説明、とおっしゃいますと…?」
浦島「だから!お前の口から、なんでわしがじじいの姿になってるか説明せえ、言うとんねん!!」
乙姫「お客様…はっきり申し上げます。」
浦島「おう…」
乙姫「ご自分が老け顔だからと言って、八つ当たりされても困ります!!」
浦島「そんな悩みもってへん!老け顔やなしに実際に老けとんねん!」
乙姫「だいじょうぶ。男は見た目じゃないですよ」
浦島「励ましてくれんでええねん。はあ…まあ、もうだいたい理由分かっとんねんけどな。わし陸にあがったら、家もないわ周りの景色変わってるわで、えらいことなっとったんや。」
乙姫「…」
浦島「なんやおまえらは隠しとったみたいやけど…ずばり聞くぞ!ここは時間流れるの速いんちゃうんかい!?」
乙姫「はい。」
浦島「すぐ認めた!」
乙姫「地上とは若干時間の流れが異なるかと存じ上げておりますが・・・」
浦島「ほなそれ先に言えや!!こちとらおまえ、何も知らんとじじいなってもうたやんけ!」
乙姫「…(イラっとして)お言葉ですがお客様、それはわれわれスタッフが申し上げるまでもない、常識の範疇であると認識しております」
浦島「知らんよそんなん!」
乙姫「(語気が多少強くなって)ご自分の世間知らずを棚に上げてそのような不平をおっしゃるのは、理不尽なクレーム以外のなにものでもございません!」
浦島「むっちゃ俺わるいやつみたいになってる!」
乙姫「恐ろしいです!貴方様は、モンスターウラシマです!」
浦島「モンスターペアレントみたいに言うな!」
乙姫「非常識!わがまま!加齢臭!」
浦島「おまえのせいや!加齢臭出始めたんは玉手箱のせいや」
乙姫「お客様。ご説明してきました通り、私たちは最善のサービスを尽くしてきました。これ以上できることはございません」
浦島「どのへんが最善のサービスやねん…もうええわ、ほなせめて、なんか玉手箱の代わりになるもんをよこせよ!亀助けたのに、じじいにされたらこっちも納得いかんやろがい」
乙姫「了解いたしました…では、こちらの、全国の竜宮城で使えるギフトカードのほうを…」
浦島「チェーン店か!そないしょっちゅう行かんわ」
乙姫「使用期限は来週までとなっております」
浦島「絶対もう使われへんやん!ここ時間速く過ぎるねんから。」
乙姫「さあ…そろそろお帰りにならないんですか?」
浦島「むっちゃ帰らせたがってるやん…」
乙姫「そろそろ閉店のお時間ですので…」
浦島「はあ…もうええわ。どうせどうにもならんねやろ。腹立つしもう帰るわ。」
乙姫「本日はご来店ありがとうございました!」
浦島「なんでこんなめに…」
乙姫「お帰りの際は、送迎用のナマコをご利用いただいてけっこうですので。」
浦島「亀ちゃうんかい。ナマコのどこに乗ったらええねん」
乙姫「お客様の今回のご意見を、今後の竜宮城経営に活かしていきたいと考えております。また何かございましたら、竜宮城サポートセンターのほうにお問い合わせください。」
浦島「ったく…こんなとこ来んかったらよかったわ!」
浦島、去る。
乙姫、疲れた様子で、ふう、とため息。しばらくして、奥の部屋へ行く。
乙姫「すみません、うるさくしまして…。お料理は、お口に合いましたか?……(語気が急に強くなって)無茶なクレームはおやめください!海の幸を、きび団子風の味付けにはできません!」
10月3日。 はぐれメタルとの戦いで、まさかの操作ミス、「にげる」。
納得がいかず、ふたたび砂浜にいた亀に乗って竜宮城にやってきた。
浦島「どういうことやねんお前こら!」
乙姫「どうされましたか?」
浦島「おまえがわしに渡した箱開けたら、なんや煙出てきて、こんなじじいなってもうたやんけボケ!」
乙姫「お客様落ち着いてください、いったんお座りになられて…」
浦島「やかましわ!説明せえ言うとんねんどういうことか!」
乙姫「ええと、当店舗の商品に関して、なにか不都合な点があったということでしょうか?」
浦島「店舗て。いやいや、不都合もなにも、煙ぶわーっ出てきてじじいなってもうた言うとんねん!」
乙姫「恐れ入りますが、その商品はいまお手元にございますでしょうか?」
浦島「そのマニュアルみたいな言い方腹立つなあ…、これや!(玉手箱を渡す)」
乙姫「ありがとうございます。あとレシートもお見せいただきたいんですが…」
浦島「もらってへん!買ったわけちゃうねん」
乙姫「(箱をチェックする)この箱でしたら、どのお客様にも、冷凍した新鮮な海の幸をお入れして、お持ち帰りいただいているはずなんですけれども…」
浦島「嘘つけや…じゃああの煙はなんやってん!」
乙姫「考えられます可能性としては、ドライアイスかと…」
浦島「そんなわけないやろ!なんでドライアイスの煙でじじいにならなあかんねん。ちゃんと説明せえや!」
乙姫「お客様、もう少しお声をやわらげていただいてよろしいでしょうか?他のお客様のご迷惑となりますので…」
浦島「知らんがなそんなもん!」
乙姫「奥でお食事中の桃太郎様にご迷惑がかかりますので…」
浦島「桃太郎きたらあかんやろ!昔話がリンクしてもうてる!」
乙姫「竜宮城経由で鬼ヶ島へ…」
浦島「ややこしいややこしい。そんなんええねん。はよ説明せえって。」
乙姫「説明、とおっしゃいますと…?」
浦島「だから!お前の口から、なんでわしがじじいの姿になってるか説明せえ、言うとんねん!!」
乙姫「お客様…はっきり申し上げます。」
浦島「おう…」
乙姫「ご自分が老け顔だからと言って、八つ当たりされても困ります!!」
浦島「そんな悩みもってへん!老け顔やなしに実際に老けとんねん!」
乙姫「だいじょうぶ。男は見た目じゃないですよ」
浦島「励ましてくれんでええねん。はあ…まあ、もうだいたい理由分かっとんねんけどな。わし陸にあがったら、家もないわ周りの景色変わってるわで、えらいことなっとったんや。」
乙姫「…」
浦島「なんやおまえらは隠しとったみたいやけど…ずばり聞くぞ!ここは時間流れるの速いんちゃうんかい!?」
乙姫「はい。」
浦島「すぐ認めた!」
乙姫「地上とは若干時間の流れが異なるかと存じ上げておりますが・・・」
浦島「ほなそれ先に言えや!!こちとらおまえ、何も知らんとじじいなってもうたやんけ!」
乙姫「…(イラっとして)お言葉ですがお客様、それはわれわれスタッフが申し上げるまでもない、常識の範疇であると認識しております」
浦島「知らんよそんなん!」
乙姫「(語気が多少強くなって)ご自分の世間知らずを棚に上げてそのような不平をおっしゃるのは、理不尽なクレーム以外のなにものでもございません!」
浦島「むっちゃ俺わるいやつみたいになってる!」
乙姫「恐ろしいです!貴方様は、モンスターウラシマです!」
浦島「モンスターペアレントみたいに言うな!」
乙姫「非常識!わがまま!加齢臭!」
浦島「おまえのせいや!加齢臭出始めたんは玉手箱のせいや」
乙姫「お客様。ご説明してきました通り、私たちは最善のサービスを尽くしてきました。これ以上できることはございません」
浦島「どのへんが最善のサービスやねん…もうええわ、ほなせめて、なんか玉手箱の代わりになるもんをよこせよ!亀助けたのに、じじいにされたらこっちも納得いかんやろがい」
乙姫「了解いたしました…では、こちらの、全国の竜宮城で使えるギフトカードのほうを…」
浦島「チェーン店か!そないしょっちゅう行かんわ」
乙姫「使用期限は来週までとなっております」
浦島「絶対もう使われへんやん!ここ時間速く過ぎるねんから。」
乙姫「さあ…そろそろお帰りにならないんですか?」
浦島「むっちゃ帰らせたがってるやん…」
乙姫「そろそろ閉店のお時間ですので…」
浦島「はあ…もうええわ。どうせどうにもならんねやろ。腹立つしもう帰るわ。」
乙姫「本日はご来店ありがとうございました!」
浦島「なんでこんなめに…」
乙姫「お帰りの際は、送迎用のナマコをご利用いただいてけっこうですので。」
浦島「亀ちゃうんかい。ナマコのどこに乗ったらええねん」
乙姫「お客様の今回のご意見を、今後の竜宮城経営に活かしていきたいと考えております。また何かございましたら、竜宮城サポートセンターのほうにお問い合わせください。」
浦島「ったく…こんなとこ来んかったらよかったわ!」
浦島、去る。
乙姫、疲れた様子で、ふう、とため息。しばらくして、奥の部屋へ行く。
乙姫「すみません、うるさくしまして…。お料理は、お口に合いましたか?……(語気が急に強くなって)無茶なクレームはおやめください!海の幸を、きび団子風の味付けにはできません!」
10月3日。 はぐれメタルとの戦いで、まさかの操作ミス、「にげる」。
死後の世界。
あの世では皆、生前と同じように暮らしているが、「生」「死」の言葉づかいだけ逆になっている。
Aが、Bの家に訪れる。
A「よう。」
B「おう、どうした?」
A「別に。女にふられた男がどんな顔してるか、観察しに来ただけさ」
B「それはそれは。わざわざ、からかいにきてくれてありがとうよ」
A「大丈夫か?おまえ、生きた魚みたいな目してるぜ(笑)」
B「そんなことねえよ(笑)。」
すると、A、机の上にある紙を見つける。
A「なんだ、これ?」
B「あ!それは…」
A「(紙の表紙に書かれている字を見て)"遺書"…?」
B「ははっ、いや、冗談で書いただけだよ」
A「…おい。おまえまさか…生きる気か?」
B「…」
A「笑わせんなよ!女にふられたくらいで、生きるつもりかよ!」
B「…あいつは、俺のすべてだった。それが消えちまった今、俺に死んでる価値なんてないんだよ!」
A「馬鹿野郎!人間、死んでてこそじゃないか!!生きたらどうにもならないぞ!」
B「ふん、人間なんて皆、いつか生きるんだ。早いか遅いかの話だ。俺は今日生きる!それだけさ。」
A「かんたんに生きるなんて言うな!(強く励ます感じで)死ね!!くたばれよ!!」
B「そうだ、いっそおまえが生かしてくれよ!息の根を動かしてくれよ!!」
A「馬鹿言うな!なにもそんなに急いで生きることはない…だってそうだろ?今日は何の日だ!今日は…(やさしい口調になって)おまえの、命日じゃないか。」
B「……え?」
A「ふん、バタバタしてて自分でも忘れてたようだな。」
B「そ、そういえばそうだ。」
A「ほらよ。(プレゼントを渡す)」
B「(プレゼントをあける)白菊の花束に、木魚に、数珠…。めでたいものばかりだ…」
A「命日、おめでとう!Happy death day!!」
B「ありがとう…」
A「な?なにも、わざわざ命日に生まれることはねえじゃねえか。残された俺達は、お前の命日を祝いたいのに、しけた誕生日のせいでお経を読まなくちゃならない。ややこしいったらねえな。」
B「ああ、この設定じたい、かなりややこしいからな…」
A「さあ、幸せになって、あの女を見返してやれよ!長死にして、そうしてぽっくり生きればいいんだ。」
B「ああ、そうするよ!」
A「うん。もう、ひとりでかかえこんだりするなよ。なにかあったらすぐ言ってくれよな。」
B「そうだな。じゃあひとつ、言わせてくれ!」
A「なんだ?」
B「おれ、昨日おまえの彼女とエッチしちゃったんだ!」
A「生きろ!!!!!」
10月2日。 自転車の後輪のパンクを修理したところなのに、その後輪の空気を入れる部分のキャップを何者かに外されていた。
あの世では皆、生前と同じように暮らしているが、「生」「死」の言葉づかいだけ逆になっている。
Aが、Bの家に訪れる。
A「よう。」
B「おう、どうした?」
A「別に。女にふられた男がどんな顔してるか、観察しに来ただけさ」
B「それはそれは。わざわざ、からかいにきてくれてありがとうよ」
A「大丈夫か?おまえ、生きた魚みたいな目してるぜ(笑)」
B「そんなことねえよ(笑)。」
すると、A、机の上にある紙を見つける。
A「なんだ、これ?」
B「あ!それは…」
A「(紙の表紙に書かれている字を見て)"遺書"…?」
B「ははっ、いや、冗談で書いただけだよ」
A「…おい。おまえまさか…生きる気か?」
B「…」
A「笑わせんなよ!女にふられたくらいで、生きるつもりかよ!」
B「…あいつは、俺のすべてだった。それが消えちまった今、俺に死んでる価値なんてないんだよ!」
A「馬鹿野郎!人間、死んでてこそじゃないか!!生きたらどうにもならないぞ!」
B「ふん、人間なんて皆、いつか生きるんだ。早いか遅いかの話だ。俺は今日生きる!それだけさ。」
A「かんたんに生きるなんて言うな!(強く励ます感じで)死ね!!くたばれよ!!」
B「そうだ、いっそおまえが生かしてくれよ!息の根を動かしてくれよ!!」
A「馬鹿言うな!なにもそんなに急いで生きることはない…だってそうだろ?今日は何の日だ!今日は…(やさしい口調になって)おまえの、命日じゃないか。」
B「……え?」
A「ふん、バタバタしてて自分でも忘れてたようだな。」
B「そ、そういえばそうだ。」
A「ほらよ。(プレゼントを渡す)」
B「(プレゼントをあける)白菊の花束に、木魚に、数珠…。めでたいものばかりだ…」
A「命日、おめでとう!Happy death day!!」
B「ありがとう…」
A「な?なにも、わざわざ命日に生まれることはねえじゃねえか。残された俺達は、お前の命日を祝いたいのに、しけた誕生日のせいでお経を読まなくちゃならない。ややこしいったらねえな。」
B「ああ、この設定じたい、かなりややこしいからな…」
A「さあ、幸せになって、あの女を見返してやれよ!長死にして、そうしてぽっくり生きればいいんだ。」
B「ああ、そうするよ!」
A「うん。もう、ひとりでかかえこんだりするなよ。なにかあったらすぐ言ってくれよな。」
B「そうだな。じゃあひとつ、言わせてくれ!」
A「なんだ?」
B「おれ、昨日おまえの彼女とエッチしちゃったんだ!」
A「生きろ!!!!!」
10月2日。 自転車の後輪のパンクを修理したところなのに、その後輪の空気を入れる部分のキャップを何者かに外されていた。

